令和7年度 とうきょうすくわくプログラム活動報告(1)
テーマ「木を使った遊ぶものを作ろう」
テーマの設定理由
園庭には木がたくさんあります。落ちている枝を拾っては、たたかいごっこをしたり、より長い棒を探し見つけるだけで喜んでいたり、
木の実を集めては、ごっこ遊びをしたり、食べたりすることを楽しんでいます。
また、木でできたおもちゃで普段から遊んでいることから、自分で木を加工しておもちゃをつくる経験もしてほしい。
木を扱う仕事をされている「木の専門家」を招き、指導をしてもらいながら、木でできたおもちゃを作ってみる。
5歳児クラスでは、自分の力で木の椅子を作ってみる。かなづち・のこぎりの使い方を学ぶ経験も同時に行います。
活動スケジュール
- 10月下旬 かなづち(釘打ち)」や「のこぎり」の使い方を教えてもらい、自分の「椅子」を作る
- 12月上旬 「一輪挿し」「コロコロドミノ」作り
探究活動の実践(活動の内容)
- 使用した道具
かなづち、のこぎり、釘、バール、鉛筆、消しゴム、物差し、ボンド
- 素材
端材、野地板、垂木、工作指導用資材、椅子作り用資材、「一輪挿し」用資材、「コロコロドミノ」工作キット
- 活動の内容・活動中見られた子どもの姿・教師との関わり
講師の方から、釘の打ち方・コツを教えてもらい、とにかくかなづちで釘を打つ経験を積んだ。
自分の指を何度も打ってしまうことはあったが、釘の打ち方を習得した。
その後、自分の椅子を作った。自分の力で作ってほしいので、教師は必要な時にアドバイスをしたり、援助したりした。
「一輪挿し」「コロコロドミノ」でも、自分の力でつくることをねらいとした。ただ、抑えてもらったり、アイデアをもらったりする時には保護者や教師の力を借りた。
振り返り(先生の気づき)
新しい道具や素材を使うだけで、こども達の成長が促される。
道具を使いこなそうとするために、こども達はどうやったら上手に扱えるか、失敗・成功、試行錯誤しながら技術を習得していく。
新しい道具を使えるようになると、自然にこども達の技術が向上し、また新たに何かを作ろうとする創造意欲が掻き立てられているようでした。
木を加工するとおもちゃが作れる、自分の力だけでものつくりができるというのは、幼いこどもにとっては大きな経験になり、
将来にまで影響のある原体験となると感じました。
令和7年度 とうきょうすくわくプログラム活動報告(2)
テーマ「仲間と協同して木でできるものをつくろう」
テーマの設定理由
「木を使って、自分達で何か作ってみたい」というこども達の声がある。一人だけでは作るものにも限界がある。仲間と力を合わせて作る。
木で何が作れるのか、自ら探究したり、仲間と相談や話し合い等を重ね、仲間との生活の中で合意形成をしつつ、活動を進める。
活動スケジュール
- 10月下旬 「木でできるもの」「木で遊べるもので何を作りたいか」「仲間と協同してできるものが何か」を
年長児のクラスのみんなで話し合う。
- 11月上旬 作りたいものをリストアップし、意見交換し、クラスとして作りたいものが決定する。
年長児は、自分の作りたいものを選び、チームとして活動していく。
- 11月中旬 チーム毎に、どんなものを作るのか、仲間と具体的なイメージや設計図を共有していく。
木材・かなづち・釘・のこぎりを使い、チーム毎に作っていく。
- 11月中旬 完成し、自分たちだけでなく、年下の子達も遊べるように設定したり、遊んであげたりする。
- 12月上旬 保護者にも完成したものを見てもらう。
探究活動の実践(活動の内容)
- 使用した道具
かなづち、のこぎり、くぎ、ものさし、鉛筆、コピー紙
- 素材
野地板、垂木、その他木材
- 活動の内容・活動中見られた子どもの姿・教師との関わり
チーム毎に、リーダーシップを発揮する子を中心に、自分たちだけで活動を進めていく姿があった。
木材は一人では扱えないものもある。仲間に押さえてもらったり、持っていてもらったり、
定期的にどうやって作ったら良いのか探究している姿もあった。
教師は、手を出し過ぎず、出さな過ぎず、活動を進めていく上でアドバイスをしたり、記録をとったりして、保護者や他の職員にも共有をしていた。
振り返り(先生の気づき)
木材という素材を加工するためには、やはり一人の力ではできないことも多い。
一人ではできないからこそ、仲間と力を合わせること、見通しを立てて計画的に進めることの必要性をこども達は体験をもって感じたようである。
仲間と協同することは、自分の思い通りに進まないこともあり、テーマ(目標やねらい)自体が高いかと思った部分もあるが、
こども達は日に日に活動に意欲的に主体的に取り組んでいた。そのような姿を見て、5歳児のこども達の育ちとしては、
やはり妥当なテーマ・ねらい・内容だったと考察した。