少人数クラスで、ひとりひとりを大事に見つめ、ゆったりとしたきめ細かい保育指導が基本です。
仲間とのふれあい中で、こども自身が楽しいと感じられる生活の場を作ります。
健康な身体をつくる
なによりも健康が基本です。 日々の生活や遊びを通して体力づくりに励みます。
日の出幼稚園自慢の『広い園庭と斜面を使って遊ぶ事 』と『食事(園では給食やお弁当)』。実はこれらには密接な関わりがあります。
小食のRくんは、鬼ごっこをする事が大好きで、毎日のように友だちや先生たちと、
園庭や斜面を使った“氷鬼”を楽しんでいました。氷鬼を存分に楽しんだ11時頃、
口癖のように決まって「おなかすいた~。はやくごはんたべたい~」と漏らしていました。
こどもたちの活動量と食事の量は比例するかのように、その子だけでなく、氷鬼を楽しんでいた他の子たちもよく食べるようになりました。
斜面で虫探しをしていた子も、砂場で山や川を作って遊んでいた子も、よく食べる傾向があります。
このように「たくさん体を動かして遊ぶ → お腹が減る → たくさん食べる」という1つのメカニズム
・流れがあり、日々たくさん遊び、よく食べる日の出幼稚園のこどもたちの健康な体をつくっているというわけです。
しなやかな感性を育む
自然とのふれあいや絵本との出会いなどを通して、しなやかに感じ取る心を大事にします。
園内は豊富な自然環境があります。日々移り変わる木や葉、花を見て、こどもたちの感じ取る心が育っています。
園にある桜と近くの山にある桜を見て、ある子がこんなことを言っていました。
「どうして幼稚園の桜は白くて、山にある桜はピンクなの?」
桜と言っても、いろいろな種類がありますし、同じ種類の桜でも、多少の変化・違いがあることでしょう。
こどもたちはそんなところも、しなやかに感じることができます。
また、別の日には葉っぱを見て、緑だというこどもと、
黄緑だというこどもがいました。黄緑だと答えたこどもは、「前はもっと緑だったの。」と話をしていました。
時期によって変化する繊細な色の移り変わりも「しなやか」に感じ取っています。
日の出幼稚園では、豊富な自然環境と、絵本の読み聞かせなどを通して「しなやか」に感じとる心を育んでいます。
積極性・主体性を培う
自分を表現する機会を重視し、想像・創造する中で主体性を育てます。
自分のやりたい事をとことんできるのが、日の出幼稚園。
身近にあるお菓子やレトルト食品などの空き箱やトイレットペーパーの芯(廃材)を使って、
武器や動物、乗り物、「○○ができる」機会…などを
日々作り、試行錯誤し、進化させています。また、自分の好きなもの(ヒーローやヒロイン、
お店屋さんの店員、動物)に変身して行うごっこ遊びでも、自分のなりたいものになりきって、友だちや先生と遊んでいます。
廃材を使った工作、なりきるごっこ遊びを当たり前のようにでき、周りの友だちも先生も当たり前のようにやる環境が
日の出幼稚園にはあります。
好きな事をしていい、というのは、つまり、認められ、保障されているという事です。「自分が認められてる」と感じた子は、主体的に遊び、自分の好き
な事でなくても、積極的な姿勢が見られるのです。
仲間と協調・協力する
それぞれの自己主張から始まる集団生活を、様々な活動や遊びを通して、仲間を認め協力する姿を育みます。
友だち(仲間)とのケンカ・トラブルも、人間が成長するためには必要な事です。
自分のやりたい事をするこどもたちだから、遊んでいる時にぶつかります。そして、互いに主張します。
自分の思いを出すのと同時に、友だちにも思いがある事をそのトラブルで知ります。
砂場で、川を作りたい子と水を流したい子がいました。両者は交わり、言い合いになりました。
「なんで水を流すんだよ」「水を流して遊びたいんだよ」 毎日のように砂場で遊んでいる両者は、ただの言い合い ケンカでは終わりません。
「じゃあさ、もうちょっと川を長くしたいから、それから水を流してくれる?」「うん、水を流す前に、
川を長くするの手伝うよ」そして、スコップを取りにいきます。
入園して、日々やりたい事をして遊び、友だちや仲間、先生たちと関わって遊んでいるからこそ、
『誰かと何かをする楽しさ、誰かと何
かをすると大きな事ができる』というのも感じることができます。それが土台となり、年中・年長になって、
何かの活動をする時には、仲間と力を合わせ
物凄い力を発揮するのです。